立春から一か月はすぎたけれど、窓から見える木立は冬のままだ。いや、多分近付けば春の兆しが見えるかもしれない。今日は曇り空で木立が黒黒と聳えるのが余計に一日をうす暗くしている。
61号が記念号で、特別に時間が掛かったので、そんなに負担を感じないで時が過ぎていくのかもしれないとも思ったが、やはり「ににん」編集の終わるまでは時間がギクシャクと過ぎてきた。
いつも通りに、事前に校正する人たちに原稿を分割して配っておく。それを各自が持ち寄ってから校正が始まるのである。他結社はどんな方法でやるのかわからないのだが、この分割するということは、それぞれが部分的に丁寧に読んで貰えることになる。
最近は俳句関係はすべて編集長一人に分担して貰っているので、わたしのほうは文章のみになって大分楽になった筈なのである。
第一校正はににんの句会を早めに切り上げて、句会と同じ机に持ち寄った句稿を並べる。そうして自分が担当したのではない原稿を校正する。そうやって各人の朱の入れた句稿を、私が家に帰ってパソコンに向かって一人作業となる。
ページの割り付け表を頼りに、空き頁があれば埋め草を考えて、すべてをプリントアウトして頁を振る。要するに、初校の段階までは私のパソコンの中での作業となる。
それから紙焼きは郵送で、データーはメールで印刷所に送って完了となる。やっと手を離れた。