風呂を焚く土筆の袴剥きながら   飯田正幸

風呂を焚くという生活、土筆の袴を取るという所作、どこかの草庵の暮らしが思われる風景だ。そのことが、ごく自然な表現で言い留められていることで、作者の日常と一枚になった風景として肯えるのである。それは、(月祀るものに弓矢のひとつがひ)(思惟仏の裾より足を出す愁思)(持ち替へて一つの荷物夕薄暑)などにも感じられる。

飯田正幸句集『ひよんの笛』  2015年  本阿弥書店

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