春寒のすつかり濡れてゐる立木   かたしま真実

濡れている一本の立木、それだけを思いやっている句である。さりげないつぶやきのような措辞によって、作者と交歓しているような一樹になった。もはや立木は単なる一樹ではなく聖者の様相を現わしてくる。第一句集『アッシジの丘』 2014年九月 ふらんす堂(岩淵喜代子)

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