曼珠沙華が満開

梅が一か月遅れで咲いた記憶はあるが、曼珠沙華は毎年お彼岸に合わせて咲くから不思議だ。

曼珠沙華(20)  今年もやはり彼岸に間に合うように咲いた。鎌倉の路地の塀際で、ことに満開の曼珠沙華に出会った。真黒な揚羽蝶が曼珠沙華の花から花へ移って蜜を吸っていたが、その吸うときの力み方が目を引く。花に顔を埋めるたびに後羽が激しく振れるので、「そんなに大げさに吸うの」と思わず声をかけたら別の花に移っていった。

『蝶の舌』という映画をみたことがある。1936年、スペイン内戦が背景にある映画で、転校生の少年と担任の教師の信頼を深めていく過程に魅せられた。子供はいつも愛してくれる人を好きになるのだ。

蝶の口は管状になっていて蜜を吸うときはそれをのばして花の中へ差し込むというのはその映画で知った。だから、揚羽蝶が顔を花に埋めるたびにその管を花の奥深く差し込んでいるんだなーとおもうのだが、それだけではない。蜜を吸いこむたびに後羽を激しく振る。というより、後羽を風車のように回しているように見えた。

映画の中では、少年の住む片田舎にもファシストの勢力が及んできて、共和党の先生が捕えられていく。村人は保身のために知らないふりを子供にも強いていた。少年が最後のシーンで叫ぶのが「蝶の舌」なのだ。先生にはそれだけで伝わるのだ。

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