2014年元旦

初詣をかねて弟夫婦と秩父までドライブした。なんと言っても風もない、雲もない元旦日和に誘われたのだ。
ひとところ混んでいたのが山頂に蝋梅の咲く宝登山だった。駐車場は満車で、これではどこかに停められたとしても、ケーブルに乗り込むのにも行列ができているのだろうということ引き返した。
さらに奥へ車を走らせると、和銅黒谷駅近くに聖神社の案内があった。金運のご利益が得られるらしい。

駅名に和銅とあるのは、銅が採掘されたところなのだ。と言っても1300年ほど前の話である。ここで掘られた銅を献上したことから和銅という年号が生まれたらしい。武蔵風土記に記録があるようだ。神社の裏手から露天採掘跡への路から、氷が張った流れが見えた。採掘跡は月日がそんなに経っているのかと思うほど鮮やかな緑色だった。

帰りがけに、日本では北限とされる風布の蜜柑山に回った。急勾配の山道を辿ってみると目の前に迫る山肌びっしりの蜜柑が燦然と迫ってくる。フロントガラス越しに思わず「わー」とみんが同時に感嘆の声を上げた。さすが元日で、ミカン狩り案内の旗は立っていても案内人はいない。もう引き返すしかないかなと思いながら、一軒の蜜柑農家の庭に入ってみた。声をかけても誰も出てこない。留守と言っても鍵が掛かっているわけではない。

帰ろうか、と言い合っているときに主らしい人が、どっちからきたのか湧いて出たように現れた。開けてくれた小屋の中には蜜柑や柚子や鬼柚子が袋詰めされて積まれていた。それからお茶など入れてくれた。蜜柑はびっしり木に成っているので、これを採るのは大変だろうと思うと、「いやー、鳥がとってくれるんでー」と言う。要するのあとはほたっらかしておくようだ。

まー穏やかな元日が迎えられたことを目出度さにして、今年も淡々と続けていこうとおもう。

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