加古宗也句第四句集『雲雀野』  2013年九月  本阿弥書店

冬ぬくしとは金堂のべんがら戸
むかごたつぷり茹で上げてあり朱泥鉢
逃げ水を追ひきて海の紺に着く
くちなしの香に風呂敷を解きけり
八雲忌の束ねてありし菊の花
東大寺山門に立つ孕鹿
冬瓜のいつもごろごろしゐいたり

俳味を映像的に詠みあげたことに魅力が発揮されている。
たとえば冬瓜のあり様にしても、見るときにはいつもごろごろしているという発見に滲む俳味などは、句集中の秀逸だと思う。

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