序文黒田杏子
跋 深谷雄大
自転車に青空積んで修司の忌
向日葵の野にからつぽの耳の穴
月照らす机上流砂のごとき文字
彼岸会の海に小さき座敷かな
流星の砕けてふきのたうばかり
降る雪に重たき耳をふたつ持つ
一句目の「青空積んで」という修飾。二句目、三句目断定、四句目の日常と非日常の混在。それから五句目の視点の置き方。六句目の体感覚。極めて多彩な方法論も持ち合わせた作家だと思った。言葉を体感覚で身中に取り込むことのできる俳人として注目したい。
序文黒田杏子
跋 深谷雄大
自転車に青空積んで修司の忌
向日葵の野にからつぽの耳の穴
月照らす机上流砂のごとき文字
彼岸会の海に小さき座敷かな
流星の砕けてふきのたうばかり
降る雪に重たき耳をふたつ持つ
一句目の「青空積んで」という修飾。二句目、三句目断定、四句目の日常と非日常の混在。それから五句目の視点の置き方。六句目の体感覚。極めて多彩な方法論も持ち合わせた作家だと思った。言葉を体感覚で身中に取り込むことのできる俳人として注目したい。
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