雁風呂と名付けて六日振りの風呂
流されてもうまいはずの橋朧
春愁か怒りかマスクするばかり
牡丹園瓦礫置場となつてをり
月の道ひとりのときは跳ねもして
軒の雪まだ引つ掛かる力あり
「ふくしま」50句で角川俳句賞を受賞した作者の第一句集。時節柄も加えて話題になった俳人である。どの一句を取り上げてもいいように、どれもが破綻なく誠実に読み上げていて、好感をもつ作風である。
雁風呂と名付けて六日振りの風呂
流されてもうまいはずの橋朧
春愁か怒りかマスクするばかり
牡丹園瓦礫置場となつてをり
月の道ひとりのときは跳ねもして
軒の雪まだ引つ掛かる力あり
「ふくしま」50句で角川俳句賞を受賞した作者の第一句集。時節柄も加えて話題になった俳人である。どの一句を取り上げてもいいように、どれもが破綻なく誠実に読み上げていて、好感をもつ作風である。
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