小倉喜郎第二句集『あおだまの木』 2012年12月  ふらんす堂

壺みんな上向いている秋日和
切り株が道をふさいでいる朧
ベットから見ている向日葵畑かな
蚊を叩くあおだもの木が揺れている
急速にアスパラガスとなる二人
靴べらが時々揺れる秋の昼

著者略歴の途中に「2011年秋より野菜作りを始める」とある。そして、後書きは、作者の住む京都亀岡市の中心に、亀山城址があり、そのなかに植物園がある。というこたが書き込まれている。そこは家族の散歩コースになっているが、そのお気に入りの植物園の入口に句集名の「あおだもの木」があるという。この記述に作者の日常の視線を感じる句集である。

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