カステラの底の薄紙春うれひ
風呂敷に包んで帰る蜃気楼
つばくろや顔に慣れたる朝の水
あるときは妻の昼寝を見てゐたる
ぼんやりと妻子ある身や夏の月
鈴虫が鳴かなくなつて広き部屋
1967年生れ「銀化」所属。奇抜な発想をしているわけでは無い。誰もがもう少しで気がつきそうなところを掬いとって、読み手を惹きつける。
カステラの底の薄紙春うれひ
風呂敷に包んで帰る蜃気楼
つばくろや顔に慣れたる朝の水
あるときは妻の昼寝を見てゐたる
ぼんやりと妻子ある身や夏の月
鈴虫が鳴かなくなつて広き部屋
1967年生れ「銀化」所属。奇抜な発想をしているわけでは無い。誰もがもう少しで気がつきそうなところを掬いとって、読み手を惹きつける。
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