『八千草』2012年 創刊15周年記念号 主宰・山元志津香

俳書紹介   筆者 山元志津香

 『白雁』 岩淵喜代子句集

「ににん」代表。句集評論多数。俳句らしい俳句に倦みはじめた作者の変貌と云おうか? 深化が歴然とし、しかし唸らせる珠玉の数々。自分を変える「憧れ」の旅を着々と上昇中、筆者も憧れの作家である。

今生の螢は声を持たざりし
桔梗の花に折目や湖昏るる
冬枯や小鳥の首のよく動き
万の鳥帰り一羽の白雁も
下萌えや雀の奪ふ象の餌

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