田中佐和子句集『小春』 2012年7月 本阿弥書店

「くるみ」の門下生。主宰の保坂リエ氏の序に「家族にこれ程愛情を寄せた句集も珍しいし、句集とは斯くあるべし、の思いが、句集名の『小春』を揺るがないものにさせている、とある。

八十路とは遠くて近し花は葉に
春雷に打たれしごとく夫逝けり
踏切は人の世のものつばくらめ
小さき指小さき蟻を追つている
ぬくもりて湯豆腐ゆらりと動き出す

確実な描写力によって、確かな生きざまを感じさせる句集。

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