新書版の句集は持ち歩くのに便利である。「馬酔木」「寒雷」を経て「毬」創刊主宰。
馬酔木のおだやかな自然諷詠に「寒雷」の人生諷詠が加わった作品集である。『夏風』というタイトルの表紙には小さな窓を配した装丁。それもまたシンプルで、作者の俳句姿勢や俳句の詠みぶりに重なる
避暑の椅子いつも遠くの見えてをり
長雨を眺めてゐたり業平忌
遅れずに来てやあと言ふクリスマス
雨一滴すみれの国に落ちてきし
空のある静かな村や鶏頭花
新書版の句集は持ち歩くのに便利である。「馬酔木」「寒雷」を経て「毬」創刊主宰。
馬酔木のおだやかな自然諷詠に「寒雷」の人生諷詠が加わった作品集である。『夏風』というタイトルの表紙には小さな窓を配した装丁。それもまたシンプルで、作者の俳句姿勢や俳句の詠みぶりに重なる
避暑の椅子いつも遠くの見えてをり
長雨を眺めてゐたり業平忌
遅れずに来てやあと言ふクリスマス
雨一滴すみれの国に落ちてきし
空のある静かな村や鶏頭花
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