討ち入り

一昨日「やかまわうみ」という雑誌のことを書いたが、「うみ」を抜かした「やまかわ」は赤穂浪士の合言葉である。14日が忠臣蔵の討ち入りの日だと意識していたわけではないが、国立劇場の「元禄忠臣蔵」を観てきた。長い話だからどういう展開になるのかは見てのお楽しみである。忠臣蔵ほどエンターテイメント性のある物語はほかにないのではないだろうか。

今回の山場は二幕目の後の六代将軍になる綱豊が家臣たちが仇討を計画していることを聞き出そうとする場面。聞き出そうとする綱豊役の吉衛門と富森助右衛門こと又五郎との往復が延々と続くのだが、魅入られてしまった。この場面に侍っていたのが江島で、のちに大奥で起る「江島生島」の中心人物だとすると奥行きがでてくる。二番目の山場は磯貝十郎左衛門とおみのの恋。

忠臣蔵だけに凝ってみるのもいいなーと思う。最近『四十八人目の忠臣』諸田玲子著が出た筈。もう忠臣蔵は書き尽されていると思われていたが、まだまだ深くなりそうなのは、決して絵空事ではなく実在の人物たちだったからである。

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