2014年10月9日 のアーカイブ

月蝕

2014年10月9日 木曜日

torino昨夜は居ながらにして、真正面に月の欠けてゆくのが良く見えた。それでも、窓よりは直に外気の中で月を見ようと思ってぶらついてみた。カメラ、と言っても携帯のそれに納めてみたが、肉眼では半分しかないのに、カメラの月は丸いのだ。ぼけているのだろう。

以前のガラ系の携帯カメラではしっかり月の輪郭が映ったのにアイホーンのカメラ性能は良くない。ここでも、以前の携帯性能を越えないので、高い電話料を払っている意味がない。それにしても、今年もあと二か月半ということになる。

今日の夕方、買い物帰りの朝霞台駅でバスを待っていたら、至る所の電線に椋鳥がいっぱい。あのまま夜も電線で眠るつもりなのか、ときどき一斉に電線を離れては、また元の位置に落ち着くのだった。今夜も月がまんまるだ。

馬小屋に馬の表札神無月    宮本郁江

2014年10月9日 木曜日

句集のタイトルになった作品。言われてみれば馬小屋にはその馬に与えられた名前がついていただろう。句は、そのことに視点を寄せている作者そのものとなる。
馬小屋に馬の表札があったという一事、ただそれだけで一句の世界は無限に広がってゆくのである。表札には生年月日や生まれた土地まで書き記されていただろう。それによって読み手もまた馬の命の経歴へ思いを馳せる入口に立たされる。第一句集『馬の表札』2014年 東京四季出版(岩淵喜代子)

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