2013年10月2日 のアーカイブ

虹がどこかにでたらしい

2013年10月2日 水曜日

1日にやっと「ににん」52号をクロネコメール便に手渡した。特別企画が重なって100頁ちかくなってしまったので、段ボール箱に三個。

晴々とした気持ちで夕方からの神保町での集まりのための外出準備をしていたら、テレビで虹が出たことを告げていた。なんだか、わたしのために揚がってくれたような思いで外を見まわしたが、見つけられなかった。晴々としているのは、数日前に二宮で現代俳句神奈川県支部の会で石鼎を語る講演も無事に終わったことにもある。

今日は朝日文庫、現代俳句の世界の川端茅舎と松本たかし篇、その松本たかしをテーマに語り合う会である。この文庫は出るたびに買っていたのだが、すべて読んでいるわけでもなかったのでわが書庫にありながら初めて開くような気がした。しかし、読んでいると頁が折られた場所が2か所もあったので一度は目を通していることを知ったが、発行は昭和60年だから、すでに30年近くも眠っていた本なのだ。

眠っていると言えば有斐閣新書の「わが愛する俳人 第一集」も手にしながら開いていない本だ。朝日文庫よりさらに10年ほどまえに発行されている。ここに上村占魚がたかしについてを語っているのもついでに読む機会を得た。川端茅舎にしても松本たかしにしても病気のために徒食の人生だ。それゆえに文化、芸術だけに生きられた人生とも言える。

この論理でいえば、定年後の人たちはこうした徒食の徒に似た生活をしているのではないだろうか。それなら定年を迎えた人々の文化的活動がもっともっと膨らんでいってもいいのではないかと思う。

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