ひめぢよをんひめぢよをんとて遠回り   境野大波

境野大波第三句集『青葉抄』 2016年 ふらんす堂

ひめぢよをんとは漢字で書いても見知らぬ花のような気がする。大雑把に言えば春紫苑と殆ど混同しそうなくらいよく似ている。どちらにしても中心が黄色で花びらが真っ白な小さな花は可憐である。そんな花に気を取られているうちに、遠回りをしてしまったのである。

境野大波第三句集『青葉抄』 2016年 ふらんす堂)より。他に(白山羊も黒山羊も食む秋の草)(猿山の子猿の拾ふ秋のもの)(秋の蚊の雨情旧居を去りがたく)(ねこじやらしばかりの原となりにけり)。

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