実力作家の秀句
大足の人も虫干ししてゐたり 岩淵喜代子
浜豌豆咲けばかならず叔母が来る
まるごとが命なのかも海鼠とは
俳諧味を含み,手強い句を読んだという充足感が残る。一句目、大足小足の出る慣用句は、今は憚られるとこであろうか。小事に拘らず大胆な句。二句目は叔母と浜豌豆の取り合せに説得力がある。三句目、そう言われてみれば、摘出した父の臓器も、海鼠のようであった。 (評者・小林貴子)
実力作家の秀句
大足の人も虫干ししてゐたり 岩淵喜代子
浜豌豆咲けばかならず叔母が来る
まるごとが命なのかも海鼠とは
俳諧味を含み,手強い句を読んだという充足感が残る。一句目、大足小足の出る慣用句は、今は憚られるとこであろうか。小事に拘らず大胆な句。二句目は叔母と浜豌豆の取り合せに説得力がある。三句目、そう言われてみれば、摘出した父の臓器も、海鼠のようであった。 (評者・小林貴子)
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