結社「絵硝子」主宰の五年間の作品集。確実な歩みと思える一集である。
だんだんに声の揃ひて十日夜
花冷えの万年筆となりにけり
木に掛けておくもの空の虫籠は
理由もなくかたまり歩く子等に夏
地下濠の涼しさだんだん恐ろしき
考えてをれば無花果熟れてきし
マフラーの先余るとも足らぬとも
人は柔軟と言う言葉を使うかもしれない。しかしそれとも少し違うやわらかな感性が、ゆるやかな時間空間を作っている。
結社「絵硝子」主宰の五年間の作品集。確実な歩みと思える一集である。
だんだんに声の揃ひて十日夜
花冷えの万年筆となりにけり
木に掛けておくもの空の虫籠は
理由もなくかたまり歩く子等に夏
地下濠の涼しさだんだん恐ろしき
考えてをれば無花果熟れてきし
マフラーの先余るとも足らぬとも
人は柔軟と言う言葉を使うかもしれない。しかしそれとも少し違うやわらかな感性が、ゆるやかな時間空間を作っている。
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