東北関東大震災19・貨車

長き長き春暁の貨車なつかしき    加藤楸邨

我が家の最寄り駅は東武東上線とJR武蔵野線の交差駅。その武蔵野線はもともと貨車を通すのを目的に作られたものなので、貨車にはよく出合う。しかし、加藤楸邨の句のような長き長き貨車という感じではない。確かに昔はまだ続くのかと呆れながらその通過を待ったものだ。

このごろはそんなに長い貨車は通らない上に、貨車はところどころにコンテナが乗っているだけであとは空車なのである。もったいないなーと思いながら眺めていた。貨車自身も何だか白けながら走っているように思えた。ところが今日は行きも帰りも端から端まで重油タンクを積んだ貨車だった。貨車も働く時が来たかのようだ。

この現象も地震のせいか、或いは原発事故のせいだろう。今回の原発事故はだんだん深刻になってゆく。今日は津波で亡くなった人から放射能が検出されて、その処置に困惑しているニュースが流れた。もしかしたら、子供たちだけ安全な地域に疎開させる、なんてことにならなければいいが。

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