詩歌文学館賞授賞式

posuta-     句集『穀象が』が詩歌文学館賞を受賞したお知らせが3月8日に入ってから5月26日の授賞式まで、何がというのでもなく落ち着かない日々だった。

その選考委員のお三人ともご挨拶さえしたことがないような方々だったので、余計にこの賞の実感が薄くて、ただただこの26日を待つだけだった。

この賞を貰うことで改めてどんな方が受賞しているのかを見わたしてみたら、もう私にとっては伝説的な方たちばかりで、ほとんどのひとがすでにいないのである。

ところが詩人は?と見わたすと、なんと清水哲男さんが第一回の受賞者で、現在も健在な人だ。清水さんが北上は5月がいちばんいい季節だからおもいっきり楽しんできて、というメールを頂いて、そのつもりになって北上へ向かった。

北上の駅へ降り立ったら駅員が「北上文学館賞授賞式へようこそ」という横断幕を持って迎えてくれて吃驚。清水さんの言ったとおりに若葉の岩手はどこもかしこも緑一色、北上川沿いのホテルについて荷物を部屋においていざ詩歌文学館へ。
授賞式では井川博年さんや八木幹夫さんに出会った。「僕たち常任理事だからさ」と言った。とにかく心細い思いが少しずつ払拭された。

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気がついたら、新幹線に乗ったときから、われらは詩歌文学館賞参加のためのツアーだった。別紙の日程表は翌日の東京下車まで続く筈である。

詩歌文学館も広大な緑地の真ん中に建てられていて、屋外で歓迎の鬼剣舞舞が暫く続いた。何処を見わたしても緑一色の土地で、この授賞式に参加の一般の人はどこから来るのだろうか、と思っていたら、名前を呼ばれた。

現代俳句の会員で私の通信句会を受けているという花巻の方だった。授賞式での挨拶では、見たことのない「穀象」虫の話をした。その文字面に惹かれて見たい見たいと思っていた想いが造らせた句であること。

見ないで作った句は他にも(夜光虫の水をのばして見せにけり)(狐火のために鏡を据えにけり)がある。挨拶を終えて席に戻ったら、短歌の受賞者伊藤一彦さんが「見ないで作るって面白いね」と声をかけて下さった。

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