評者・今野好江
(『俳句四季』6月号 「遍路」)<蜃気楼>現象のひとつである(逃水)。遠くの道路面に水たまりがあるかのように見え、近づくにつれ遠ざかることから(逃水)という。地面近くの異常高温による光の異常屈折現象である。
現実にはないものを追う虚しさ。追っても追いつけないまぼろしである。
逃水や道の片側田水鳴る 角川源義
今はもう、まぼろしを追うよりも田水の音や、その先に続く道をゆく作者なのであろうか。(ランブル8月号 現代俳句鑑賞)
評者・今野好江
(『俳句四季』6月号 「遍路」)<蜃気楼>現象のひとつである(逃水)。遠くの道路面に水たまりがあるかのように見え、近づくにつれ遠ざかることから(逃水)という。地面近くの異常高温による光の異常屈折現象である。
現実にはないものを追う虚しさ。追っても追いつけないまぼろしである。
逃水や道の片側田水鳴る 角川源義
今はもう、まぼろしを追うよりも田水の音や、その先に続く道をゆく作者なのであろうか。(ランブル8月号 現代俳句鑑賞)
HTML convert time: 0.197 sec. Powered by WordPress ME