お遍路の踵に蟇のぶつかり来    岩淵喜代子

 (山繭8月号 現代俳句鑑賞より  筆者・佐々木経子) 遍路は春の季語で、遍路そのものを詠んだ句が多い中この句は意表を突いている。蟇は穴から這い出す頃ではまだ機敏に動けない。お遍路の踵にぶつかり思わず踏まれそうになって驚いていることだろう。季語二つであるが「蟇」に重きを置きたい。お遍路の甲高い声も聞こえてきそうだ。俳諧味、滑稽味のある句で明るい。(「俳句四季」6月号発表句)

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