同人誌か個人誌か

「ににん」という雑誌をどう捉えるか。難しいところだ。本来同人誌とは、そのことば通りに、すべての参加している人が同等の立場で運営されていくもの、ということになる。そうして、企画もまた、そうした同人の意見を纏めて紙面が満たされいくものという図式だ。

しかし、「ににん」の場合は0号という創刊号を二人で出発させた。こんな企画でこんな運営でいきますから、賛同したら参加してください、という方式だった。表紙一つをとっても創刊時の想いがかかっていて、参加する俳句と文章の方向も決まっていた。書きたいものが書きたいだけ、とは言ってもおのずと方向がある。

その方向は、文章については評論を主とする。随想のたぐいは出したいだけ出すというわけにはいかない。それをしたらつづり方教室のようにもなりかねないからである。それと、俳句の特別作品は「物語を詠む」という企画内なら、いくら出してもいいことにしてある。その「物語を詠む」と評論の連載をする人たちも、使用するページの印刷負担は会費と別途に納入して貰っている。

費用を公平にすることによって、誰もが気兼ねなく書きたいものを書き続け、俳句を発表し続けることができると思っている。今後もこの方針は変へようとは思わない。結社では出来ないことと言えば、それは書きたいものを遠慮なく発表出来る場なのである。

書く場があるということも自分を後押しすることになる。それを深く受け止めて、評論に俳句に格闘していく人の集まりでいきたい。

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