2009年2月 のアーカイブ

句集3冊

2009年2月11日 水曜日

夏石番矢句集『空飛ぶ法王』   --連作161俳句ーー

 この1集は、「空飛ぶ法王」がテーマ。あるいは季語と置き換えてもいいのだろう。ほんとうのところ、そう断定することで、この一書の中へ入ってゆけるのである。とにかく、すべての句が「飛ぶ法王」なのだ。そうして英訳をジム・ケイシャン。

   空飛ぶ法王百人寄ればただの闇
   魚は氷に映る空飛ぶ法王
   街は段差と老人ばかり空飛ぶ法王
   こわれた橋をいくつも過ぎる空飛ぶ法王
   たまには銀河で泳いでいるよ空飛ぶ法王
        ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

現代俳句文庫『澤好摩句集』  ふらんす堂刊

    鳥渡る棒高跳びの捧残り
   ものかげの永き授乳や日本海
   春惜しむ兎の耳の冷たさに

         ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
現代俳句文庫『九鬼あきゑ句集』  ふらんす堂

    くらやみに木は木と立てり盆踊り
    十月の頭小さく水馬
    新しき俎があり春の寺

ハード・スケジュールだった

2009年2月9日 月曜日

「ににん」の句会は第一月曜日だが、その第二弾が翌週もある。メンバーは半分だけ入れ替わる。この句会も随分続いている。11時から3時30分まで。

そのあと、同じ場所で、テープ起しをしてくれる人と、18日に行なう座談会の打ち合わせを行なう。フリーで編集の仕事をしている若い方だった。途中で、これからSさんと会う話をしたら是非会いたいいう。Sさんはこうした若い人にも知られているのだと再確認した。それで、一緒に待ち合わせている西葛西まで出かけた。

おかげで話は弾むし、Sさんも話甲裴があるらしく、二人で会うときより多弁。テープ起しをお願いしたWさんもなかなかな見識を発揮して、途中で二人で喧嘩になるのではないかと思うほどだった。18日の二次会が気がかりであるが、どちらもなかなかな編集者魂である。

ここでもう一つ得する展開があった。実は「ににん」のレイアウトは必ずしも満足しているわけではなく、十周年までに、全体を刷新したいと密かに思っていた。評論のページも俳句のページの文字の大きさなど・・・。もっとセンスあるものにしたいと、編集するたびに思っていた。

ところが、話が雑誌のデザインに及んで、Wさんが手掛けてくれるというのである。それも、自信を持って。それで、好みの雑誌を持っていくから、私の志向を把握して、デザインしてくれないかとお願いした。終電の時間を気にしながらお開きにして、私も三種類のお酒で、いつもより確実に酒量は上がっていた。

「俳句&あるふぁ」の校正

2009年2月7日 土曜日

4、5月号「俳句&あるふあ」の校正をすませた。カメラマン野澤勝さんの平林寺散策の写真が美しい。いままでの経験で、やたらとパチパチとシャッターを切るのだと思っていたが、野澤さんは、そんなことはしない。撮ったのか撮らなかったのかもわからいようなさり気ないアプローチだった。しかも、遠くのほうで。

レイアウトされたページに平林寺裏の畑がひろびろと拡がっていた。野火止用水も今が絶好の時期だった。流れの両側をかこむ裸木が水の表情を浮き上がらせている。歩く先々に冬木の影が倒れていたことを写真で気がついた。

編集者の赤田美砂緒さんは初期からこのページを手掛けているらしい。酒井さんが「巧いんだよー」 とおっしゃっていたのを思い出した。私は編集者泣かせで、初心者へというテーマをすっかり忘れて語っていたらしくて、途中で赤田さんは頭を抱えていたみたいだ。

しかし、出来上がった内容では、私の意を殆ど洩らさずに書きこんでいて、やはりさすがベテラン編集者なのだなーと感心した。

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