本当の校了

ほんとうの意味で校了かなー、と思っているが、印刷に入ってしまえば、何が出てきても諦めなければならない。ゲラも四回出してもらって、途中でも何回もフックスで、間違いやら訂正を送っていた。なんともやっかいな著者だったろうと思う。

担当している入江さんは、「いやいや、あとから出てくるよりいいですから」とやさしい。齋藤さんも解説を書き終えて、これでやっと印刷に入れそうだ。あちらが手間取っていたおかげで、随分脱落やら間違いも見つけた。

単なるエッセイや小説なら推敲の部分にあたるのだが、評伝の場合は事実関係や引用の出典などがどこかに紛れてしまって、ほんとうに大変だった。昨夜の真夜中に正津勉さんの「ににん」原稿の校正のやり取りをしながら、そんな話に移って、まだまだでてきますよ。と脅かされてしまった。評伝を幾つも書いている正津さんのことばは説得力がある。たしかに、何気なく見付るのだから有り得る話である。本が出来るのが怖い。

なにしろ書き始めが七年ほど前になるので、こうした校正への意識も寄せていなかったので、引用の出典が何処だったかもわからなくなっているのがある。仕方がないので取り替えた文章もあるのだ。

九月中には発刊されるので、発行日は九月七日の白露の日決めた。

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