春の山好きなところに並べ置く
月曜は蒲公英の濃き畦となる
空蝉や光つて何も見えぬ水
毛布からのぞくと雨の日曜日
冬の川毎日越えてる毎日見る
陽炎へるあたりこの世のちぎれ飛ぶ
つばくらめずいぶん雨に濡れながら
その句集名がいかにも作品群の外装のように思えるのは、昭和36年生れの作者の基点が『家』そのものであるからだ。何処を開いても、作者の見える風景であることが柔らかな光を放つ。
春の山好きなところに並べ置く
月曜は蒲公英の濃き畦となる
空蝉や光つて何も見えぬ水
毛布からのぞくと雨の日曜日
冬の川毎日越えてる毎日見る
陽炎へるあたりこの世のちぎれ飛ぶ
つばくらめずいぶん雨に濡れながら
その句集名がいかにも作品群の外装のように思えるのは、昭和36年生れの作者の基点が『家』そのものであるからだ。何処を開いても、作者の見える風景であることが柔らかな光を放つ。
HTML convert time: 0.117 sec. Powered by WordPress ME