神蔵器句集『氷輪』  2009年刊   角川書店

   いくたびか月の夜を経て椿かな
   杏咲くあんずぼかしのしあわせに
   水打つやころころ水の珠法師
   虹立つや積木の上に積木積む
   まなこより鱗の落ちて烏瓜

平成2年に『貴椿』で俳人協会賞受賞。一句目「いくたびか」に続く叙述で椿が鮮明。目立たないがことばの斡旋によって対象物を引き立たせている。

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