象潟へ

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飛島を午後4時の船で酒田港へ。もうちょと大きな町なのかと思ったら、タクシーもない。駅から10分ほどを歩いて若葉旅館に。ここの食事の量は凄いと聞いていたが、まさに隅から隅まで出し尽くす、といった感じだった。それが懐石風に運ばれてくるから、まだ出てくるの、という具合になってくる。

あまり生牡蠣を食べない私も、ここのは美味しく食べられた。翌日酒田の街を歩いているときに、路地で牡蠣を捌いている男の人がいた。テトラポットに張り付いているのを捕ってきたのだという。誰でも捕ってきていいらしい。酒田は北前船が出入りした町。芭蕉さんもさぞ歓待されたのだろう。象潟からまた戻ってきて酒田に滞在しているのだから。

日和山公園に入口にアートな洋風の建物、それがなんだか見覚えあった。映画「おくりびと」の NKエージェント事務所である。となりがそのまま記念館になっていた。酒田の町を見知ってから映画を観たら、もっと楽しめそうである。われわれ一向は、芭蕉さんを追うのが目的だったので、象潟へ。

象潟は今回初めてではなかったが、案外見て居るようで見ていなかった。蚶満寺境内に船つなぎ石があったので、地形は想像できたが、タクシイで、象潟の中を走ってもらうと、やはり広い。芭蕉さんが舟でめぐった能因島も忘れずに車を止めてくれたので、しばらくそこからの象潟を眺めることにした。松の生えた高みに上がりきると、そこだけ別の風が吹いていた。涼しい。

三日間の旅のあいだ、いつも鳥海山が蜃気楼のようにうっすらと浮かんでいた。 

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