『雲取』 主宰・鈴木太郎

現代俳句管見   下条杜志子

「俳句四季」四月号、「白亜紀」より

      恋猫のために踏切り上がりたる   岩淵喜代子

 微笑ましくもあたたかくなる句だ。別に猫のために踏切が開いたわけでもないはずだが、恋猫がローカルな景色の中の線路を越えてゆく。いや、けっこうな混雑の中かも知れずそこに注がれる俳人の愛情のようなものが滲んでいる。で、かくありたいとは思うものの、野良猫の数匹の騒動によくない気分を持て余しもするのだ。

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