箱根へ

「石鼎評伝」のゲラがきている。この校正が一筋縄ではいかないのは、石鼎俳句の部分。それは旧字であることもその一つだが、句集によって表記が違っているからである。
 
挿入した俳句については、呑兵衛さんがお手伝いの名乗りを挙げてくれたのだが、入稿直前に最後の仕上げと思って、調べはじめてみると、それはそれは大変な時間を費やすことなので、直ちにお断りのメールを入れておいた。お仕事の合間に手掛けるにはあまりに煩雑だからである。

なにしろ挿入句の一句ごとに、「ホトトギス」「花影」のほかに3冊の「石鼎全句集」の全部に目を通さなくてはならないからである。ところが、呑兵衛さんからは、入稿後も何回かに分けて調べたデーターが送られてきた。

一句ごとに付してあるコメントというか、ご自分の見解を読んでいると、こうした作業がとても好きな方なんだというのが分かった。それは、校正で役立たせていただくことにして大切に保存しておいた。何しろ、わたしは、こうしたデーター化はしないで、原稿の上で処理していたからである。

しかし、改めてゲラに目を通すと、やはりもう一度確認しなくてはいられなくなった。僅かではあるが、私の原稿と呑兵衛さんのデーターの違いもあったからである。そんなこともあって、箱根に籠って校正に専念することにした。週末には「ににん」のゲラも上がってくるというし‥‥。

コメント / トラックバック3件

  1. 呑兵衛 より:

    今夜も呑んでおりました、呑兵衛屋でごじゃりまする。
    箱根にお籠りになられましたか。天下の険までは足腰が弱いのでお供できませんが、23日から一週間猫の手校正所のために仕事場から有休をもらいましたので、最終構成のお手伝いが可能です。山から下りたら御連絡くださいませ。

  2. 箱根は快晴。校正についてはどうぞ、ご放念ください。後日、そちらから頂いたー俳句突き合わせーのデータで違っているものだけは、お知らせ致します。

  3. 呑兵衛 より:

    了解です。雀の子の連作のあたりから晩年まではまだ完全に調べが終わっていない部分もあるので、再度わたくしも見直してみます。ゆっくり箱根の湯につかりながら校正をお楽しみください。

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