映画『禪』2

たしかに、この風は南風だーと思いながら、昨日はアルカディアの『俳壇』パーティに出かけた。会場で「今日春一番じゃーないのかしら」、と言ったら気象庁が発表していましたという。早い春の訪れだ。

その続きの今日は暖房も要らない。何だか心地よい気だるさに蛙さんと遊ぶ。この蛙は「ににん」五周年のとき、購読会員の平田徳子さんのプレゼント。箱にたくさん持ってきてくださった。手製の布造り。その中の親子の蛙を貰ってきたのが、未だに身辺で寝そべっている。
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わたしは、かなりわがままな性格で、しかも気紛れに生きている。他人の好き嫌いも理屈ではなく自ずと選り好みをしているのである。要するに、他人を受け止める感情は、論理を超えたところの許容であり否定なのである。だから、この怠惰で自在な蛙とは性があう。

そういう人間にとっては、宗教に帰依している人というのは馴染めない。どこが馴染めないかといえば、自分は間違いのない道を歩いている、という自負の看板を掲げているように見えるからである。すこしもおろおろしない生き方に見えるからである。そこが嫌なのである。もっと言えばたまらないのである。正しい人間の道などという捉え方で語るのがたまらなく嫌なのである。

もうこうなったら、頑是無い子供が地団駄踏んで我を通すようにしか、説得する言葉がないだろう。間違いない道を歩んでいる人が正しいに決っているのだから。道元が馴染みやすいのは、己の中に善も悪もあるのだという、人間のあるがままを受容するからである。

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