昭和五年生・「春野」主宰
五所平之助から手ほどきを受けて、その後「春燈」で安住敦に師事。
朴の木に朴の花泛く月夜かな
仏飯に湯気のひとすじ緑さす
風の木になる梟の去つてより
上記の帯の自選句を見ると、やはり抒情派だと思う。
祭笛吹くに遥かな眼をしたり
鉄棒の匂つてゐたる西日かな
接岸の擦疵しるき西日かな
ひえびえと炎天に立つ煙かな
下校児の一人は泣いて春の土手
どこを切り取っても、この作者の気配はゆるがない。
昭和五年生・「春野」主宰
五所平之助から手ほどきを受けて、その後「春燈」で安住敦に師事。
朴の木に朴の花泛く月夜かな
仏飯に湯気のひとすじ緑さす
風の木になる梟の去つてより
上記の帯の自選句を見ると、やはり抒情派だと思う。
祭笛吹くに遥かな眼をしたり
鉄棒の匂つてゐたる西日かな
接岸の擦疵しるき西日かな
ひえびえと炎天に立つ煙かな
下校児の一人は泣いて春の土手
どこを切り取っても、この作者の気配はゆるがない。
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