ホームページ投句コーナーより 33号掲載句

淡白と言われ戸惑う暮れの秋          西方来人
だいこひき遠くの山は白き雪            松林六茶
片足袋や異国力士の白い肌              恵
酒臭き独白の人文化の日             廣島屋
月明かり我白髪とススキの穂           篠塚英子
指揮棒の白の残像冬隣               坂石佳音
小鳥来る句帳に余白ありにけり           海音
胃カメラの白い時間や残る秋           さわこ
山間の飯場白菜漬けられ居り          たか楊枝
白ワイン冷えて月下美人咲く            中村光声
天高く白いチャペルの鐘が鳴る           小夜
白い雲崩れて沈む秋の湖               ミサゴン
白地図に紅葉前線描き込めり          たんぽぽ
白墨の指を休めて鉦叩               橋本幹夫
二条城秋蝶白き影になる                 acacia
白壁や影絵の葡萄刻刻変わる          西方来人
秋日濃し枯山水の白き波               中村光声
落葉松の散る明るさや白秋忌          森岡忠志
白芒あの世の人へ母叫び             たんぽぽ
片腕の眠れる真昼白芙蓉             桂凛火
図書館へ曲がる標や白木槿           中村光声
晩年の余白も楽し真葛原              華子
夕月夜世は白象の背の上                    隠岐灌木
白線を引き直したる運動会                    ハジメ
月白のベンチに誰か待つてゐる            たかはし水生
追伸の後の余白や虫の声             阿愚林
地酒酌む白露の宿や峡の闇             岩田  勇
声掛けて白曼珠沙華褒めにけり          中村光声
鴨足草日陰の白はやや不安             倉本 勉
ピアノから水溢れ出す月の白            石田義風
秋空を白鷺一羽ほしいまま             遊起
あいたいと白鷺草もはねひろげ          小夜
北国のあまりに白き昼の月             ミサゴン
頬撫ずる風みな白き花野かな          中村光声
白票を投じて秋の総裁選               橋本幹夫
白神の山毛欅林より秋の声             横浜風
真白なる喉仏拾ひ夏終る                宮島 千生
短日の白煙走る狼煙台                黒猫
黄落や白きポットの暖かく              しま
耐えて立つ白くなびいてススキの穂        篠塚英子
白線を流して山の笑いけり              黒猫
紅白のテントが並ぶ七五三              緑浪
白球の行方はるかに天高し               たか楊枝
白けてる 繁華街の 朝の街              松代芭七
白すすき少し死人のにほひせり            匙太
白猫のまなぶたたたむ秋の昼             敏

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  1. www.cff128.com より:

    世上所有美好的感情加在一起,也抵不上一桩高尚的行动。

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