雁の空

今日は階段を下りる度に何故か太ももが痛い。昨日の東京タワーを階段からおりたのが祟ったようだ。20年ぶりに東京タワーに登った。一行の中には上りも下りも階段を使った人がいる。逞しい女性だ。穏やかな透明な空で、遠くまで見通せた。なんで吟行が東京タワーになったのだったか。

太ももの痛さは、土曜日の雁を見にいったときの沼の淵をあるいたことから始まっているのかもしれない。その日も天気に恵まれた。ネットで見つけた雁を見るツアーは、東北線の田尻に3時に集合する、というごくシンプルなツアーである。野鳥の会のような方が待っていてくれて、マイクロバスに誘導してくれた。雁は日の暮れを察知して、田圃から帰ってくるので、曇っている日は早く帰るらしい。

他の鳥と違って、雁だけはなぜか文学的な匂いを醸し出す。動物園でみたこともあるが、だからと言って、鴨の少し大振な鳥という認識しか持っていなかった。多分雁の本意は文学作品の中から蓄積されてきたのであろう。

       坐りゐて蹠をみせる雁の空
       透けるまでビルは灯ともす冬の雁

いままでいくつも雁の句を作っているが、雁を見に行った今回は雁の句はまだできない。

当日は晴天だったから、雁は予定通りの4時30分ごろから,四方から帰ってきた。それが蕪栗沼の一遇にみんな固まるので、そこだけ黒い島のようになっていく。一時間くらい居たのだが、まだ帰ってくる雁がいる。気がついたら、田圃のほうへまっしぐらに飛んでいく2羽の鳥がいる。もしかしたら、親鳥が、先に帰ってきてしまったのかもしれない。

帰ってきてみたら子供がまだ見当たらない。それでまたもとの田圃に探しにいったのだろうか。みんなと逆の方向へ飛んでいるので、まぎれないで、いつまでも見えている。きっと、「まったく何をしているの、うちの子は」などと言い合いながら飛んでいる雁の夫婦なのではないだろうか。

土曜日は雁を見に行き、昨日は東京タワーに登ってきて、書くことは一杯あるのだが、とりあえず、今日は俳人協会の図書室になにがなんでもいかなければならない。俳人協会が明日から年末休み入ってしまうのである。しかも、来年も10日か、もっと先でないと開館しないのである。それでは一月十日までの締め切り原稿に間に合わない。しかし、頭の中は、ずーっと雁が飛んでいる。もう一度今年のうちに行こうかなー、などと考えているのだが・・・。

ににん

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