全六巻「鑑賞 女性俳句の世界」

角川学芸出版の企画していた「鑑賞・女性俳句の世界」全6巻のパンフレットが送られてきた。来年1月から順次発刊するらしい。蕉門前後から現代まで。最年少は昭和30年代の俳人もいる。1巻に27人づつで総数162人の女流の10句前後の鑑賞文と代表句100句から成る。はじめは100句収録の企画は無かったので、10句ほどの鑑賞で、ひとりの作家を浮き彫りにするのは無理だなー、と鑑賞する句を決めるのに難渋した。私は第2巻の「個性派の登場」で原石鼎の夫人原コウ子を担当したのである。

ところが終ってほっとしている場に、百句を選べというお達しがきた。やはり、10句の鑑賞だけでは、内容が希薄になるという指摘が起きたようだ。なんと第6巻に私も収録されている。「華やかな群像」という巻で、昭和10年以降の俳人27人の1人となる。原コウ子の鑑賞文を書いている最中に、藍生の若手が「岩淵喜代子の俳句を読む会」を作っているわよ、と教えてくれた人がいた。

その後、「件の会」に出向いたときに、その「読む会」を開いていた高浦銘子さんという方が私を探してくれて、はじめてお目にかかった。家庭の匂いを感じさせない理知的な女性で、鑑賞文もその印象にたがわないもので、嬉しかった。でも、一番最後の巻きだから、来年末くらいにならないと手に出来ないのかもしれない。来年はねずみ年、年女である。偶然だが、そのねずみ年に「鑑賞・女性俳句の世界」と句集「嘘のやう 影のやう」が出版されることになる。 ににんへ

 

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