孤高

千一夜猫物語(29)・・孤高・・
毛並みは自分で整えたが、そのやつれ方は直ぐには修正できない。
その哀れさが、家族のことに連れ合いと娘の同情を買った。
ルリの傍らで、いつも娘が父親が寄り添っていた。
誰にもルリの一週間の行動は不明だった。その不明な部分だけルリが神秘的に見えてきたようだ。なんったって、クレゾールを浴びて毛が全く抜けたときも、今回痩身を晒しているときでも、姿勢だけは同じ、いや同じつもりの孤高をきめていた。

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