1987年に出版した句集を文庫版として復刊。その師系「馬酔木」の抒情を引き継いだ句柄を、力まないで踏襲しているのが、好ましい。
朴散つて天の高さのもどりけり
火の帯を水にほもとき鵜松明
青き踏む背骨一本立てとほし
裸木となりたる空の深さかな
麦秋や一つゆるびし貝釦
1987年に出版した句集を文庫版として復刊。その師系「馬酔木」の抒情を引き継いだ句柄を、力まないで踏襲しているのが、好ましい。
朴散つて天の高さのもどりけり
火の帯を水にほもとき鵜松明
青き踏む背骨一本立てとほし
裸木となりたる空の深さかな
麦秋や一つゆるびし貝釦
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