『蘭』4月号 主宰・松浦加古

俳句月評       評者  高橋美登里

   決闘の足取りで来る鷹匠は         岩淵喜代子
   急行の速度になればみな枯野
                                   (俳句2月号)

鷹匠になるための訓練の様子をテレビで見ていた。常に緊張の漂う景であった。作者はその鷹匠の足取りに決闘を感じたのだと思う。車窓の景、急行となると常緑の山も家並も、枯れ勝る彩に呑み込まれて枯一色の景になってしまうのだ。

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