星野高士句集『顔』  2010年刊 角川21世紀俳句叢書

『破魔矢』『谷戸』『無尽蔵』につぐ第4句集

  滴りの滴りてゐぬときもあり
  秋風や他人といへば他人なり
  残照を追うてきちきちばつたかな
  日のあたるものは当たりて著ぶくれて
  草餅や秩父嵐は外のこと
  海を見る人に加はり夕月夜
  追ひかけて行く気もなくて鰯雲

能役者の家を「能の家」ということばがある。この星野立子から椿へ受け渡され、さらに星野高士を生み出した家系はやはり「俳句の家」と呼んでいいだろう。

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