不思議と年末はおだやかに終る。いつもの散歩道である黒目川もゆったりと鴨が群れて鯉が群れて鳩も群れていた。もっともほかにも鳥はいたのだが名前をよく知らない。
このところパソコンの不調が続いて、ミクシーにまで入れなくなった。この機会にやっぱりパソコンを新調することにした。いままでの旧式のパソコンは、後にコードがどっさりと垂れ下がっていて、それだけでも鬱陶しかった。このごろは無線で繋がるようだ。
手続きをし設定をして使えるようにするのに時間がかかるとかで、大晦日に手渡されることになった。これまでのデスクトップ型ではないので、周辺が随分と整理できる。そのうえノート型だから、どこででも使える。それにしても、安価になった。十年前に買ったときより安いのだ。つい2,3年前から比較すればかなりな低廉である。
「ににん」も予定通りの発送となり、大晦日、あるいは元日ごろには届くのではないかと思っている。振り返ってみればいろいろあったような無いような・・・。多分大きな事件もなく、大きな困難も大きな幸運もなかったからだろう。
唯一特筆することは、長年連載した「石鼎評伝」が九月三十日に無事出来上ったことだ。読売新聞には西村和子さんが、朝日新聞には五島高資さんが、そうして共同通信社には小川軽舟さんが書評を書いてくださった。また、WEV「週間俳句」には猫髯さんが、総合誌「俳句界新年号」に坂口昌弘さんが書評して下さっている。
それよりもいち早く、石鼎の地元の出雲では、山陰中央新報の読書欄に寺本喜徳氏が大きく紹介してくださった。だから、出版されて2ヶ月の間に出雲では小川軽舟さんと寺本さんの二人に書評されたのである。読書欄の私のとなりに紹介されてるのは川上弘美の「これでよろしくて?」だった。やはり、石鼎という名の重さなのだろう。