久し振りに手にとった『現代詩手帖』2009年11月号は拙書『頂上の石鼎』を俎上にしている頁の隣に「阿賀猥」氏の名前が目に止まった。懐かしい名前である。
この名前は一度見たら忘れられない名前でもる。私が荒川洋治の詩のグループに僅かな期間属していたときの同じ場にいた。そのときすでにそこでは突出した詩人として荒川氏が認めていた。
「あがわい」とはあの頃から名乗っていた。そのときから今の詩の文体は変わらない。意味性よりも、音楽性が強くて読み手を引き込んでゆくのだが、何処へつれて行かれるのか分からない思いで、そのリズムに乗ってしまうのだ。
今回、取り上げられている詩も当時と同じだ。
『転生炸裂馬鹿地獄、割れて砕けて散るかも」(7月堂)の中からの一編。
ところで朝ごはんはどうなさっていますか?
ーー朝はですか?
朝は食べません。
アーハハハハハ、ハハハハ
では昼ご飯は?
ーー昼、昼はバナナです。皮をむいてポイ
アーハハハハハ、ハハハハ
夜は?夜はなにかお作りになるのでしょう?
ーー夜、夜がまたバナナなのです。
アーハハハハハ、ハハハハ
こんなに馬鹿げても見えるような詩を思いつくということこそが詩人なのだ。
はじめまして。
沖縄の俳人で写真家の豊里友行と申します。
楽しい詩ですね。
いろいろな人間性が表現できるのも詩の味わいではないでしょうか。
でも栄養不足なのではと心配になるあたり詩の面白さかなと思います。
もちろん俳句だっていろいろな人間性を味わいたいものです。
これからもどうかよろしくお願い致します。
沖縄の方のお名前も独特ですね。
ほうり?
とよさと?
ついでにお名前は「ともゆき」さんですか。
遅れました。
豊里友行で とよざと ともゆき です。
どうかよろしくお願い致します。
今日偶然にも「邑書林」から、新撰21 セレクション俳人
が送られてきました。そこに、豊里さんの俳句もありました。
これから、ゆっくり読ませていただきます。
繁樹になりそうです。
岩淵喜代子