『破魔矢』『谷戸』『無尽蔵』につぐ第4句集
滴りの滴りてゐぬときもあり
秋風や他人といへば他人なり
残照を追うてきちきちばつたかな
日のあたるものは当たりて著ぶくれて
草餅や秩父嵐は外のこと
海を見る人に加はり夕月夜
追ひかけて行く気もなくて鰯雲
能役者の家を「能の家」ということばがある。この星野立子から椿へ受け渡され、さらに星野高士を生み出した家系はやはり「俳句の家」と呼んでいいだろう。
『破魔矢』『谷戸』『無尽蔵』につぐ第4句集
滴りの滴りてゐぬときもあり
秋風や他人といへば他人なり
残照を追うてきちきちばつたかな
日のあたるものは当たりて著ぶくれて
草餅や秩父嵐は外のこと
海を見る人に加はり夕月夜
追ひかけて行く気もなくて鰯雲
能役者の家を「能の家」ということばがある。この星野立子から椿へ受け渡され、さらに星野高士を生み出した家系はやはり「俳句の家」と呼んでいいだろう。
筆者自身が、これまで評論として「定型詩学」の分野に切り込んできたが、この『女帝たちの万葉集』は著者自身にとっては、構造詩学だと述べている。
実際内容は、万葉集を読み解きながら、際立つ女帝たちや、歴史をひも解く大冊である。 書きかけ・・。
俳句雑誌『塵風』2号は風景がテーマ。便宜上俳句雑誌と言っているが、もっと広い分野へ間口をひらいていると、発行者の斎田仁氏の言。読み進めていくと執筆者については後ろの略歴をみなくても、風景への懐かしさの感受する年齢として、ある年月を経た人たちが想像される。俳句作品もエッセイも写真も「風景」をテーマに纏めている。
江戸時代の知的な遊びとして俳諧があったように、これは現代的な風雅の世界が展開されている。
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