序文・金子兜太
一階に母二階時々緑雨かな
開いたところから好きになった。
時々は立ち泳ぎして家族待つ
金魚より小さい私のいる日記
帰省して母の草履でゆく海辺
木の実降る森を歩いて美容院
僧ひとり霞の中へ掃きにゆく
「木の実降る」「僧ひとり」にしても、シュールな世界の入口にある句。そのあやふさが魅力を発揮している句集。
序文・金子兜太
一階に母二階時々緑雨かな
開いたところから好きになった。
時々は立ち泳ぎして家族待つ
金魚より小さい私のいる日記
帰省して母の草履でゆく海辺
木の実降る森を歩いて美容院
僧ひとり霞の中へ掃きにゆく
「木の実降る」「僧ひとり」にしても、シュールな世界の入口にある句。そのあやふさが魅力を発揮している句集。
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