粗大ゴミ

通るたびに気になる粗大ゴミがある。それがなんと志木駅のまん前なのだから呆れてしまう。設置されてから、もう十年くらいにはなるだろう。写真の造形はきっと市内のしかるべき美術家に依頼したものに違いない。

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初めのうちは、このオブジエの真下から水が吹き出ていて、その水を受ける下側は砂利が敷いてあった。しかし、その後、その水の循環が思うように行かなくて何度も修理をしている場面に出くわしていた。そのときも、水が出ても美しくない、と思いながら通り過ぎていた。

その粗大ゴミはずーと放って置かれていて、通るたびに気になっていた。いったいどうなるのかと思っていたが、最近は水の循環は諦めて、真下を平にしてその上に街のマップが設置された。誰か取り払えと言えないのだろうか。

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ところが最近、一駅置いた我街の朝霞にも粗大ゴミが出現した。東上線朝霞台駅北口であり、JR北朝霞駅前である。 大小の銀色の柱を繋ぎ合わせて、造形美を見せようとしたもの。

この場所は駅前の駐輪場の出口。多分ここに何かを置くアイデアは、自転車が下からいきなり走り出して来たりして衝突しないように、あるいはいきなり、地下駐輪場に走りこませないという配慮から生まれたものだろう。

このオブジエは、置く場所によっては美しいかもしれない。しかし、ここは公共のいろいろな人が通る場所。子供がぶつかっても危ないし、そのオブジエを揺らすものがあっても危ない。上からプラスチックの箱を被せてしまったのである。

どちらも、どうして相応しくなかったら取り除くという決断が出来ないのだろうか。プラスチックの箱を被せられたオブジエを、作者自身が気持ちよく眺めることが出来るのだろうか。こんなことをいう門外漢に、「芸術の何もわからまい素人が・・、」と苦々しく眉を顰めているかもしれないが、芸術は芸術家だけがわかるのではない。

芸術はその場その場を得て美しいのであって、しゃにむに自分の見せたいもの、描きたいものを描けばいいというのではない。

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