最後の忘年会

小さな忘年会、大きな忘年会と続いたが、30日の最後の忘年会は四人。ということは小さな忘年会の部類になるのだろう。ところがこの忘年会が一番インパクトがあった。

何せ、ビールを注文する間合いが頻繁で、最後の会計をするときの店員の確認が「あービールの方ですね」言ったのだから、呆れるくらいだったのだろう。

そうして十年以上もお付き合いしていて初めて聞いたのが正津さんのお姉さんの話。他でも正津さんのお姉さんがとても美人だったことは聞いていた。その美人の姉にくる寺山修司からの手紙、勿論ラブレターだったのだろう。それを、嫉妬でトイレに捨てていた話。

「もったいなかった」と正津さんは言う。小説になりそうな話題がいっぱいだった。そのうち。「○○が賞を貰うなんて見損なった」などという話から、「あいつはお金持ちなんだから、賞なんてやらなくていいんだ」「賞は貧乏人にやれば・・。」などと飛んでもない発想に飛んでいくので、目が点になってしまうことがしばしば。

それでも、来年「ににん」で行なう座談会のテーマは決った。虚子を中心にした内側で石鼎、外側では碧梧桐について。テープ起しも、以前の会で手配をして貰っているので、とりあえず、清水哲男氏・正津勉氏・酒井佐忠氏は決定。あと30日は欠席だったが、齋藤愼爾氏も加わる予定。

    朝々の初日おろがみ年のくれ  石鼎  昭和16年

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