墓参

弟の車に便乗して両親の墓参に行った。と言っても車で40分くらいの東京都管理の小平霊園。広大な墓地で、縦横に二車線の道が走っている。入り口近くには、芝生を敷いた広場がいくつもあって、墓参の家族の憩いの場所になっている。

広大な土地なので有名人も多い。文学者では、宮本百合子・伊藤整・壺井栄・徳田秋声・有吉佐和子。俳人では富沢赤黄男・富安風生などがあるらしいのだが、まだ全部の場所は把握していない。

両親の墓の近くまでを欅通りと名付けられた道を走り、大木の下に車を止めると、近くで数家族がシートを敷いて食事の団団の最中だった。墓参を済ませて、兄弟の家族同士が久し振りの懐旧の情を交している、という図だった。猛暑最中ではあったが、欅の木陰は涼しい風が流れて、家族たちが団団の場に選んだのが納得できた。

小さな墓地なのに、行くたびに木の枝を払う作業と、草むしりに汗が吹き出てくる。ひとしきりの枝落としと草むしりがおわって墓参を済ませて車に戻ると、先ほどの家族の饗宴はまだまだ終わらないような感じだった。

帰り道には、農家が庭先に野菜を並べていたので立ち寄ると、大きな冬瓜が300円。米茄子もおいしそうだった。「スイカもありますよ」というので、待っていたがなかなか現れない。きっと畑に採りにいっているのよ、話し合っていると、やっと猫車に西瓜を乗せて現れた。ほんとうに畑に採りにいっていたのだ。何と言う西瓜なのか聞き忘れたが、縞目のない西瓜。全部が暗緑色の西瓜。重かった!

大正10年作  西瓜食ふ鴉に爪と嘴とあり      石鼎
          西瓜うまし皮の緑を遠く赤                                     
(ににん)

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