『時空のクオリア』 ・朝吹英和著   2008年10月ふらんす堂刊

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著者は1946年東京生まれ。「握手」「俳句スクエア」同人。
一集は、一「音楽と俳句」・二「磯貝碧蹄館の時間」・三「句集・俳句鑑賞」・四「俳句とエッセイ」・五「詩人・森永かず子の世界」の五章で構成されている。一章ずつのタイトルでも分かるように、エッセイ集と表示されているが、かなり本格的な音楽評論であり俳句評論である。

著者は音楽に造詣が深く、ベート-ヴェンを語りながら俳句を語る。また俳句を語りながら、音楽を語る。エクルトール・ベルリオーズの音楽を語りながら、俳句に置き換える箇所は圧巻。著書の表題「時空のクオリア」に要約されているように、詩的な空間を探ろうとする意欲を示して、明快な論評である。

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