源氏物語千年紀

京都は源氏物語千年紀で沸いていたので,つい文化博物館の「源氏物語の世界」展に目が行ってしまう。
これが意外に面白かったのは、テーマが・江戸時代の源氏文化を読み解く・というものだったからである。要するに、江戸の人達の源氏物語への親しみ方なのである。

花魁が読む図だったり、活け花で源氏物語絵巻を作り、双六などの遊び道具。ミニの巻物にしたものが塗りの箱に54個収められていたりする。お嫁入りの道具、あるいは、少女への贈り物にしたかもしれない、などと想像した。

ことに絵草子が、源氏に親しむ庶民の体温を感じる。現在の漫画を思い出した。印刷技術が発達してきたことも発展を助けているのだろう。

今回の京都旅行の目的は翌日の二時からはじまるペンクラブに出席のため。石鼎の毎月通っていた藤田男爵の別邸「洛翠」を借り切っての会である。

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 それでも二時までには一巡り出来るので、翌日は観光タクシーで、紫式部の生家跡、墓、光源氏ゆかりの西鴻臚館など・・を周った。途中で運転手さんが「角屋」に周ってくれた。文人の遊び場で、其角も芭蕉も蕪村も立ち寄っていたらしい。

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コメント / トラックバック2件

  1. じあん より:

    わあ、いい旅だったみたいで、よかったですねえ。
    御所の横の紫式部の何とか寺しか、じあんは行ったことがないですー。
    「落翠」の話を書かれるのを愉しみにしています。
    そのまま残っているんだ!!。
    京都は空襲がなかったから、残そうと思った建物は、残って居るんですよね。

  2. 今回は会に出席する目的しかなかったので、行き当たりばったりに歩いたのですが、意外やおもしろかったです。「洛翠」は建て直してしまいましたが、庭はもとのままだったようです。

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