今日の夕焼色は、なんとも優しい色合。消える寸前の空にあわててシャッターを押した。
毎日新聞夕刊の文化欄で詩集を紹介しているのは、松浦寿輝。ひさしぶりにほっとするような文章だった。
—美しいことばを書きつけようとする人ー-本来、それこそ「詩人」だったはずではないか。刺激的なものばかりが持って囃されるこの埃っぽいご時世に、そんな古臭い「詩人」の、「詩」の定義を信じている人々など、どうや少数派になってしまったような気配ではある。—
そう、あまりに意味を思想を追うために、俳句もなんだか韻律も失いかけている。頭で考える俳論が増えたせいかもしれない。 わたしにも、物凄く持て囃されている俳句に、なんだか、危機感を感じるときがある。それでいいの?という思いがある。